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やきものの知識  |
【日本のやきものの始まり(3)】
以前学生の頃、博物館で中国の「黒陶」を見たことがあります。ガラス越しに見た黒光りするワイングラスのような優雅さに息を呑みました。とにかく薄くて華奢なのです。エッグシェル(卵の殻)といわれていた訳がようやく納得できました。このやきものがつくられていたのはたぶん、日本は縄文時代です。あのクッキーのような分厚い土器が焼かれていたころです。なんでこんな差があるんだろう・・・と文化の違いにちょっとショックを受けました。しかし、弥生時代中頃以降になるとかなり薄い土器も登場します。しかもひとかかえもあるような大きな壷や瓶です。陶芸の経験のある人なら手びねりで大物を作ることがいかに難しいかおわかりになると思います。しかもへらで丁寧に磨き上げた表面は黒陶に負けてはいません。まだ釉薬のない時代、中に入れた液体がしみ出さないための工夫です。2000年たっても仕事の丁寧さが感じられ、作った人に思いを馳せるとなにかうれしくなります。
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